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競輪に落車や事故はある
最高時速70キロ以上で走りながら、身体と身体をぶつけ合う競技―それが競輪。
一瞬の判断ミスが、落車事故につながる危険な競技。実際に発生した信じられない競輪の落車や事故を紹介。
全員落車の惨劇
2008年2月20日、大津びわこ競輪場(2011年3月11日に開催廃止)。
先行集団が固まっての大混戦からの最終3コーナーで惨劇は起きる‼︎
競馬を見ている方なら、「レース不成立じゃないか?」と思われるかもしれないが、競輪の場合は落車しても、もう一度自転車に乗り直してゴールを通過すれば着順が認められる(厳密に言えば競馬も再乗ゴールはあり)。
まだ自転車に乗る気力のあった選手がチャンスとばかりに続々と自転車に乗り込み、8番→7番→9番の順でゴール。動画の通り、3連単は32万円台の高配当となった。
筆者はその場に居合わせていたわけではないが、恐らく当時の競輪場は、悲鳴のち怒号の嵐だったのではないか…。後は、何かの手違いで3連単を買っていた客の歓喜の雄たけび?
結局、9人中7人がゴール。落車の原因を作った5番は失格となった。
これ以来、筆者の知る限りは競輪の「全員落車」は発生していない。もちろん、今後も発生しないことを祈るばかりだ。
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驚愕の全員失格レース
2008年12月14日にいわき平競輪場
4番は後ろが来ないと見るやイチかバチかの大スパート。後続との差をみるみる内に離していく。後ろの8人は残り半周手前からようやく追い上げを開始するが、時すでに遅し。そのまま4番が逃げ切り、2着には8番、3着には2番が入った。
しかしこのレースは審議となり、1着で入線した4番は「イエローライン踏切」で失格。残りの8人は、4番を放っておいた結果、前の選手を追走する義務を果たさず、敢闘精神が欠如していたとして、やはり失格となった。これが、世にも珍しい…というか後にも先にも前例がなかった「全員失格」の顛末である。
当然、全員が失格になったので賭け式は成立せず、全ての車券が返還。主催者は売り上げを全て返還しなければならなくなったので大損害、当たり車券のはずだった4-8-2の車券を持っていた客は激怒(成立していれば11万円を超える払い戻しだった)。失格になった9人の選手は強制帰宅。しかも、4番以外の8人は3か月の出場停止処分を受けるという、誰も得しない結果に終わったのだった。
立川競輪誤打鐘事件
2000年2月11日の立川競輪場のレース
あろうことか、「残り1周半」で鳴らされるはずの打鐘が、「残り2周半」の時点で1回鳴らされてしまったのだ。これに戸惑った選手は、残り2周で急激にスローダウン。自分が周回を間違えていると、全選手が思ったことだろう…。しかし、残り1周半で何事もなかったかのように再度鐘が鳴らされると、レースは続行。結局そのまま、1番選手の優勝で終了・成立し、払戻金も発表されてこの事件は幕引きを迎えた。
なぜ、このようなミスが起きてしまったのか?
当時、決勝戦は全て他のレースよりも1周多い6周で行われていた(現在ではG1決勝のみ)。恐らくは、係員がレースを5周と勘違いして鐘を鳴らしてしまったのではないか。
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