競輪、競馬、ボート 全国で唯一そろう「公営ギャンブルの聖地」北九州が見る夢と現実

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競輪、競馬、ボート 全国で唯一そろう「公営ギャンブルの聖地」北九州が見る夢と現実

ここは北九州市小倉北区の小倉競輪場。競輪選手のヘルメットをモチーフにした流線形の施設内に、大声が飛び交う。「4番行けっ。まくれ!」。スポーツ紙とペンを握り、車券に夢を託した“夢追人”たちの声が鳴りやまない。カンカンカン。トラックに残り1周を伝える鐘が響く。選手たちは、並走する選手とときにヘルメットをぶつけながら激しく前を争う。

「北九ドリーム」をつかもうと私は3月20日、初めて競輪場を訪れた。すり鉢型のバンクではレースが約30分間隔で続く。1着回数の上位者が集う「ウィナーズカップ(G2)」が別府競輪場(大分県別府市)で開催された日でもあり、別府のレースを伝えるコンコースのテレビ周辺には人だかり。観覧席でもコンコースでも歓声が上がる。

 私も“予想屋”から情報を得て、見よう見まねで着順を予想、車券を購入した。ふと周囲を見ると、払い戻された札束をうれしそうに数える男性の姿。椅子やテーブルには破られた車券が散り、出走表がぐしゃぐしゃに丸められていた。

 小倉は競輪発祥の地として知られる。戦後間もない1948年秋、県内で第3回国民体育大会(国体)が開かれ、旧小倉市(現北九州市)の浜田良祐市長が野球と自転車競技を誘致した。現在の小倉競輪場に隣接する三萩野公園に自転車競技場を建設。大会後、戦後復興の資金調達を名目に同年8月に施行された自転車競技法に基づく、全国初の公営競技「競輪」が誕生したのだった。

 市によると、その年の11月に開かれた第1回大会は4日間で約5万5千人が来場した。頭にキャップライトを付けた小倉炭鉱の労働者の姿も多かったという。

 それから75年。毎週観戦に訪れるという小倉北区の70代男性は「僕らの胸には常に『競輪発祥の地で観戦している』というプライドがある」と胸を張る。街に競輪が根付いた背景を、市競輪事業課の職員は「いい意味で北九州市民の気性の荒さと、競輪の競技スタイルがマッチしたのでは」と分析。2021年度、小倉競輪場は全国1位の約380億円を売り上げた。

 北九州市は競輪に加えて中央競馬、ボートレースがそろう全国唯一の自治体だ。「公営ギャンブルの聖地」と呼べるのではないか。

 だが「ギャンブル離れ」はこの街でも顕著だ。インターネット投票の普及もあり、小倉競輪場への年間来場者数は1973年度の約70万人をピークに右肩下がり。2021年度の来場者は約3万3千人だった。その半数以上を70代が占め、私のような20代はわずか5%だという。

 市は若者や家族連れが来場しやすいよう、遊具やカフェを設ける考えだ。それでなくても施設は清潔で、競輪の歴史を伝える資料室もあり、のんびり過ごすことはできる。

 とはいえギャンブルの世界は厳しい。一歩間違えれば身を滅ぼす。小倉競輪場はホームページにギャンブル依存症のセルフチェックシートを掲載し、注意を促す。「無理のない範囲で、財布と相談しながら適度に楽しんで」と市担当者。

 滞在4時間。私もいつしか「行けっ、まくれっ」と声を上げていた。ビギナーズラックを期待したが、6レースに挑み、予想が当たったのは1レースだけ。払戻金は290円だった。私の「北九ドリーム」は次回までお預けだ。

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