静岡競輪の歴史と特徴を徹底深掘!

静岡競輪場
静岡競輪場

静岡競輪のバンクの特徴について

2021年12月30日に『KEIRINグランプリ』、
12月29日に『ガールズグランプリ』、
12月28日に『ヤンググランプリ』がおこなわれる
グランプリシリーズ」の舞台となるのは『静岡競輪場』である。

競輪発祥の小倉競輪場から数えて63番目、
全国最後発の1953年に開設された静岡競輪場の走路は400m。

直線は56.4mで400バンクのほぼ平均(※1)、
カントは30°43′22″と緩めになっている(※2)。

※1:400バンクで直線が最も長いのは武雄の64.4m、短いのは佐世保の40.2m
※2:400バンクで最もカントがキツいのは松阪の34°25′29″、緩いのは西武園の29°26′54″

カントが緩いと最終コーナーでスピードに乗せられず、外に膨れやすくなるため、遅めの捲りは決まりにくくなるのが一般的。

しかし静岡競輪場は捲りの決まり手が比較的多いというデータが出ている。
それは「風の影響」によって「早めの捲りが決まりやすい」からであろう。

静岡競輪

静岡競輪場は1センターが南南西、2センターが北北西という立地になっている。隣を南北に流れる大谷川が運んで来る北寄りの風は3コーナーから吹き込み、バックの建物に当たって右巻きにぐるっと1周。南寄りの風は2コーナーから吹き込み、メインスタンドに当たってぐるっと1周する。

つまり風向きに関係なく、吹き込んだ風はバンクをぐるっと右巻きに回るため、
バックホームともに向かい風」になりやすいのである。

赤板から踏み込んでいった先行自力選手は1周まるまる向かい風を受けることになり、タレて当然。そこを最終2コーナーから早めにカマして捲れば、ラインそのまま出切ってしまえるというわけだ。

つまり「風が強い日はバンクすべてが向かい風」になるので、
「早めにカマして捲るラインはそのまま出切って先行番手のワンツー決着」。

一方、捲るラインの仕掛けが遅めの場合は不発になりやすいので、逃げのラインが狙い目になるが、先行選手の脚はタレる。そこで「逃げラインの番手差しか、番手と3番手のズブズブ」まで押さえる必要がある。

ただし何度も静岡を走っている選手や地元の選手は、「静岡は2コーナーからの捲りが決まる」ということを良く知っているため、普段は遅めの捲りを打っている選手もここでは早めに仕掛けてくるはずだ。

つまり静岡は「ベテラン、地元の捲りは買い」となる。

ちなみに風がない場合でも多くの選手には「静岡は逃げるとタレる」というのが頭にあるのか全体的にスローペースになり、結果として「2コーナーからのカマシ捲り」が決まりやすく、「遅めも捲りは決まりにくい」といった傾向が見られる。

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『KEIRINグランプリ』に出場するレベルの選手ならば、こういった特徴は熟知しているだろう。何せ静岡は1974年(昭和49年)、1989年(平成元年)に『オールスター競輪(G1)』、1994年(平成6年)、1999年(平成11年)、2004年(平成16年)、2008年(平成20年)、2016年(平成28年)に『日本選手権競輪(G1)』、2010年(平成22年)に『SSシリーズ風光る(かつておこなわれていたG1)』、2015年(平成27年)に『全日本選抜競輪(G1)』といった、数々のビッグレースがおこなわれている競輪場だ。

わずか3年前の2018年(平成30年)にも「グランプリシリーズ」の舞台となっていることを考えれば、トップ選手は研究し尽くしているだろう。そうなると、あとは実力勝負。「直線で伸びるコースもない」ため、「力通りの決着」になるのかもしれない。

「グランプリシリーズ」のアンダーカード『寺内大吉記念杯競輪』であれば静岡をあまり知らない若手も出場してくる。地元ベテランの渡邉晴智選手(S1・静岡・73期)辺りが出場して、地元若手の捲り先行と組んだラインが人気薄だったら買いだろう。甥っ子の渡邉雄太選手(S1・静岡・105期)とラインを組んできたら、一番人気になってしまいそうだが……。

『ヤンググランプリ』や『ガールズグランプリ』であれば、静岡をまだよく知らない選手がいるかもしれない。地元の鈴木美教選手(静岡・112期)や久米詩選手(静岡・116期)が乗ってきたら、狙っていきたいところだ。

いずれにしても当日は静岡競輪場のある静岡県静岡市駿河区小鹿の天気と風の強さは調べておきたい。

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